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法律問題

SNSで炎上しないための心得②―炎上予防策を徹底しよう―

前回の記事「SNSで炎上しないための心得①―まずは炎上する例と原因を知ろう―」で、SNSで炎上する例とその原因をお話してきましたが、今回はそれを踏まえて、炎上しないための予防策をお伝えします。

当法人では、スポーツチームだけでなくスポーツ選手個人のサポートも行っているため、スポーツチームの公式アカウントから担当者がSNSを利用して発信する場合とスポーツ選手個人が自らの公式アカウントからSNSを利用して発信する場合などを念頭に置いて予防策をお伝えしたいと思います。

 

1 予防策構築にあたって意識すべき点

⑴ 炎上しやすい例と原因を知る

当然ですが、どのような投稿が炎上しやすく、その原因は何か、を知らなければ対策をとることはできません。したがって、これらをきちんと頭に入れ、そのような投稿に当たらないかのチェックをする必要があります。なお、炎上しやすい例とその原因については前回の記事をご覧ください。

 

⑵ 公式アカウントと私的なアカウントとを区別する

スポーツチームであれば、SNSは広報担当者などが発信すると思いますが、その担当者も一個人として自身のSNSアカウントを所持していることが多いと思います。また、スポーツ選手も広報用に公式アカウントを設け、それとは別に私的なアカウントを持っている方も多いと思います。

そのような場合、自身の私的なアカウントでつぶやいたつもりが誤って公式アカウントでつぶやいたため、それがチームとしての見解であると捉えられるなどして炎上する危険があります。

「そんな間違い普通はしないだろう」と思われるかもしれませんが、特に仕事に熱心な担当者の場合、私的アカウントでも自分のチームに関する情報を発信している方もいるため、2つのアカウントが混同してしまうことがあります。

 

また、広報活動に熱心なあまり、情報の信用性を上げようとして、私的アカウントであるにもかかわらず自身が「○○の担当者である」などと宣言した上で発信してしまう場合もあります。この場合には、私的アカウントでのあくまで個人的な意見が、チームとしての意見かのように捉えられ、炎上してしまうおそれがあります。

 

また、スポーツ選手の場合は、自分自身で公式アカウントと私的アカウントを切り替えているので、誤爆のリスクはチームの担当者によるものよりも大きいといえます。

したがって、このような形での炎上を避けるために、公式アカウントと私的なアカウントとをしっかり区別するということが必要です。

 

2 具体的な予防策

⑴ 担当者への教育、研修を徹底する

上記1⑴に繋がりますが、SNSでの発信を行う担当者に対して、前回の記事でお話した【簡易性】【高度の伝播性】【編集の容易性】などのSNSの特殊性を理解させるために教育や研修を徹底する必要があります。しかし、一般的に特殊性や注意事項を説明しても、それ自体は特に目新しいことでもないため、十分に意識付けすることは難しいと思います。

したがって、研修の際には、実際に炎上トラブルが生じた例をとりあげ、なぜ炎上したのか、どうすれば炎上しなかったのかなどを説明する必要があります。

 

⑵ ダブルチェック体制を徹底する

前回の記事で、最も起こりやすいトラブル例の一つとして、差別的表現の例があるとお伝えしました。そして、その中には意図的なもの以外にも、受け取られ方によって差別的表現と捉えられてトラブルになるものもあるとお伝えしました。

 

このように、炎上トラブルは、誤解(発信者の意図がうまく伝わらなかった)などによるものが多いです。そのため、常にダブルチェック(2人以上で確認)することにより、発信者の意図とは異なった受け取られ方をしないかをチェックする必要があり、チームとしてそのようなチェック体制を構築する必要があります。

 

⑶ 公式アカウントを操作する端末と私的なアカウントを操作する端末を分ける

アカウントの混同を避けるため、公式アカウントを操作する端末は、事務所内にあるパソコンや業務用の携帯電話に限り、その端末で私的アカウントにログインすることを禁止するという方法が最も効果的です。

 

また、担当者個人のパソコン・携帯電話で私的なアカウントを利用する際には、チーム関係者であることを明らかにしないよう徹底させるなど、私的アカウントからの誤爆への対策も必要です。

 

⑷ スポーツ選手への徹底

スポーツチームの場合、チーム担当者だけでなく、所属選手のSNS発信によってチームに影響が出る場合もあるため選手個人の発信にも注意する必要があります。

その場合、特に、選手に対し、公式アカウントと私的アカウントについて、それぞれにログインできる端末を分けるよう指導を徹底することが最も重要でしょう。

 

3 まとめ

以上のように、炎上を避けるためには、当たり前の対策を行うしかありません。しかし、当たり前であるがゆえに、注意せずとも誰でもやっているだろうと甘く見てしまい、その結果トラブルが起きてしまうということが少なくありません。

 

当たり前のことを当たり前に行うためには、しっかりとした指導や制度構築が必要です。上記にあげたことを当たり前だと思った方は特に、それが徹底されているか担当者に確認するなどしてみてください。

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